迂闊にもお笑い番組《生活大爆笑》にハマリました

出張中に部屋でたまたまテレビをつけたときに観て、大ハマリした中国のお笑い番組「生活大爆笑」について紹介します。日本に帰ってからいろいろ調べてみたところ、なんとこの番組は公式YouTubeからの視聴が可能です。いろんな芸人がコントを披露する形式で、私と同じく中国語を話さないけど学習中という人へ、オススメの番組です。

「生活大爆笑」は韓国KBSの人気お笑い番組のフォーマットを中国向けに輸入したものです。中国ではこのところ韓国をはじめとした諸外国から人気番組を輸入し、ライセンス契約を(たぶん)して、ローカライズしたものを放送して人気を博すというパターンが増えているような気がします。(例:他に中国で人気を博したバラエティ番組の「爸爸去哪儿」は韓国の「パパ、どこ行くの?」という番組が元。パクリではなくフォーマットを中国のテレビ局が買っている

生活者を応援するお笑い

脂ののった今を時めく芸人やタレント、それからSNH48も登場し、ギャラリーには化粧っ気のある若者がたくさん番組観覧に来ています。コントの合間にはバンドがジングルを演奏、その時の照明やカメラの動きが私には日本の90年代のお笑いっぽさを感じさせます。ただくだらなくて笑えるコントもたくさんありますが、中には如実に中国的価値観が投影されたもの少なくありません。全体として、小市民のうまくいかない日常生活から笑いを見出したようなコントが主流だと感じられます。スポンサーは携帯電話メーカーのOPPOなので、電話のシーンやOPPOのスマホの着信音が鳴るシーンが多少目につくものの、あからさまな宣伝はコント内にありません。コントはそれぞれタイトルがあり、回によってはコント内でゲストを迎えるなどします。毎回おなじフォーマットのコントなので、複数回続けてみることで面白味が増します。

ホワイトカラーに贈る歌「白领神曲」

番組のシメに流れるのが「白领神曲」というホワイトカラーの日常の苦労をネタにした歌です。残業やパワハラ、家のローンといったホワイトカラーの日常に潜む不条理なできごとをコント形式にしてビートルズのLet It Beにのせて歌うもの。毎回さまざまな出来事を取り上げますが最後は人生には楽あり苦あり、笑い飛ばして明日も頑張ろう的なことを歌って終わりになります。

適切な記述かわかりませんが、「生活大爆笑」のように生活者を応援し、ちょっとした感動を誘うような番組に、「生活が第一」みたいな政党がコマーシャルを流せばちょっと得票数が増えるんじゃないか、というぐらい生活を応援している感があります。この番組に限らず中国のお笑い(特に旧正月特番のコントなんか)は、「勤労」とか「家族」、「中国夢(アメリカンドリームならぬ、チャイニーズドリーム)」といった価値観を投影した涙あり、笑いありのコントが結構あり、気を抜いて観るとうっかり感動して泣かされますのでくれぐれも注意してください。


中国コンテンツこれ観たよ

中国語ができない私がアプリやネットテレビなどでたまたま視聴して面白かった中国のテレビ番組や映画について紹介します。

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