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親戚から「よー!時間があったらこれ観な!」と薦められたのがテレビドラマ『三生三世十里桃花』。

とりあえず検索してイントロだけ観てみました!なんだかすごい!
※以下の画像はすべてスクリーショットです。https://youtu.be/HmhVK9onFLY より

桃の花?が美しいオープニング。美男美女が出てくる古代設定の豪華なやつね、これは面白そう!と思いきや続けてオープニングテーマを観ていくと…

・戦うシーン
➡︎そうか、戦うのか。中国ドラマだもんな、アクション必要だよな

・空を飛ぶアクション
➡︎そうか、中国ドラマだもんな、アクションはやっぱワイヤーで迫力ださないといけないもんな


そして…

((((;゚Д゚)))))))

ライトセーバーみたいな光るもので戦ってる!
ドラゴンやモンスターが出てくる!

えー!よくある古代設定の権力闘争ドラマとは大違い。ただ、なんか詰め込み感すごい…


わたしの低いレベルの中国語でも現代の舞台のドラマで、都会の若者の群像劇みたいなのは、観て理解できる。だけど、歴史ものというか、設定が古代のドラマは、観ても内容が、いつもさっぱりわからない。宮廷の職位みたいなのがわからないし、何と敵対してるのか、敵か味方かがわからないのだ。(もちろん中国語もわからない)ただひたすら、衣装きれーだなー‼︎とか、べっぴんやぁ♡古代にしちゃ化粧濃いなーハダけてるなぁ‼︎とか髪型すごいことなってんなぁ‼︎って感想しかもてない。なので、設定が古代のドラマは、いつも手を出せずにいる。

ドラマ『三生三世十里桃花』は、イントロ見る限り、歴史ファンタジーみたいな感じなのか…ちょっとハードル高そうだけど、敵がモンスターなら、中国語わからなくてもミテクレですぐ理解できるかも…。

もし今後ヒマなときチャレンジしてみようと思います。ありがとう親戚。笑


出張中に部屋でたまたまテレビをつけたときに観て、大ハマリした中国のお笑い番組「生活大爆笑」について紹介します。日本に帰ってからいろいろ調べてみたところ、なんとこの番組は公式YouTubeからの視聴が可能です。いろんな芸人がコントを披露する形式で、私と同じく中国語を話さないけど学習中という人へ、オススメの番組です。

「生活大爆笑」は韓国KBSの人気お笑い番組のフォーマットを中国向けに輸入したものです。中国ではこのところ韓国をはじめとした諸外国から人気番組を輸入し、ライセンス契約を(たぶん)して、ローカライズしたものを放送して人気を博すというパターンが増えているような気がします。(例:他に中国で人気を博したバラエティ番組の「爸爸去哪儿」は韓国の「パパ、どこ行くの?」という番組が元。パクリではなくフォーマットを中国のテレビ局が買っている

生活者を応援するお笑い

脂ののった今を時めく芸人やタレント、それからSNH48も登場し、ギャラリーには化粧っ気のある若者がたくさん番組観覧に来ています。コントの合間にはバンドがジングルを演奏、その時の照明やカメラの動きが私には日本の90年代のお笑いっぽさを感じさせます。ただくだらなくて笑えるコントもたくさんありますが、中には如実に中国的価値観が投影されたもの少なくありません。全体として、小市民のうまくいかない日常生活から笑いを見出したようなコントが主流だと感じられます。スポンサーは携帯電話メーカーのOPPOなので、電話のシーンやOPPOのスマホの着信音が鳴るシーンが多少目につくものの、あからさまな宣伝はコント内にありません。コントはそれぞれタイトルがあり、回によってはコント内でゲストを迎えるなどします。毎回おなじフォーマットのコントなので、複数回続けてみることで面白味が増します。

ホワイトカラーに贈る歌「白领神曲」

番組のシメに流れるのが「白领神曲」というホワイトカラーの日常の苦労をネタにした歌です。残業やパワハラ、家のローンといったホワイトカラーの日常に潜む不条理なできごとをコント形式にしてビートルズのLet It Beにのせて歌うもの。毎回さまざまな出来事を取り上げますが最後は人生には楽あり苦あり、笑い飛ばして明日も頑張ろう的なことを歌って終わりになります。

適切な記述かわかりませんが、「生活大爆笑」のように生活者を応援し、ちょっとした感動を誘うような番組に、「生活が第一」みたいな政党がコマーシャルを流せばちょっと得票数が増えるんじゃないか、というぐらい生活を応援している感があります。この番組に限らず中国のお笑い(特に旧正月特番のコントなんか)は、「勤労」とか「家族」、「中国夢(アメリカンドリームならぬ、チャイニーズドリーム)」といった価値観を投影した涙あり、笑いありのコントが結構あり、気を抜いて観るとうっかり感動して泣かされますのでくれぐれも注意してください。


中華コンテンツを見ていて目につく広告手法について、少し説明しておきたいと思います。日本ではあまり目にしないかもしれませんが、中国では非常によくあります。
例えばこんな感じ。 
「火星情報局」という中国(大陸)の人気バラエティ番組では、番組タイトルの隣に『CLEAR清场』というシャンプーの商品名が常時出て来ます。かつて日本で放送されていた『ライオンのごきげんよう』みたいなものでしょうが、そんなさりげないものにとどまりません。

番組の中は広告だらけ

写真のように本編中に、視覚に入るところに商品がやたらと並べて置いてあります。冠スポンサーはこのシャンプーの会社のようですが、他にカクテルの会社、携帯会社も参入しています。
ゲストの隣にサイドテーブルが置かれ、その上にRIOという瓶のカクテルが並べてあり、ゲストが喋るたびに映り込みます…。
自撮りの仕方を各ゲストが話したかと思えば…
そのまま、VIVOという携帯がいかにキレイに撮れるか、という宣伝になります。もう、広告だらけです…。

プロダクトプレイスメントという手法

オンデマンドやストリーミングでの視聴が増えたことで、テレビCMのあり方も変わってきています。かつてのように時間になったらテレビをつけ、番組の合間に強制的にCMを見せられる習慣が減ってきています。ネットなどでの視聴となると、つまらなければいつでも早送りしてスキップすることできるうえ、たくさんのコンテンツが溢れる中、ノイズが多いとユーザーは視聴そのものを継続しません。本編に関係のない広告を無理やりコマーシャルとして流しても商品の魅力が伝わらず視聴者にとってノイズになってしまうだけです。こうしたことを避け、代わりに広告そのものをコンテンツ本編に埋め込んでしまう手法が中華メディアでは目立ちます。

例えばドラマの中で、やたらiPhone 6が鳴り、それがアップになるシーンが複数回ある。とか。特定メーカーのパッケージがついたヨーグルトを飲むシーンが複数回登場する、といったものは実は広告なのです。これをプロダクトプレイスメント(product placement)と呼びます。もっとも、プロダクトプレイスメントを最初にやったのはハリウッド映画でしょう。タバコ産業とハリウッド映画の結びつきや、コカコーラやペプシなんかが映画の中で登場するのがわかり良い例だと思います。 

こうしたコンテンツに広告が入り込んでしまうのは、マテリアリズムが進んだ資本主義経済のアメリカ的広告手法だ、とばかり私は思ってましたが、中国メディアでも非常に盛んなのです。

歌って踊って…商品を宣伝

バラエティ番組「火星情報局」のプロダクトプレイスメントの極みはこちら。キャストが歌って踊って、商品を宣伝します…やり過ぎだろ…。

プロダクトプレイスメントのメリットと批判

コンテンツ制作者側にとってみれば、プロダクトプレイスメントは広告スポンサーがつくことで資金調達になるというメリットがある一方、何らかのストーリテリングをしていく作品中に、本来のあらすじや設定と関係のない商品が登場することで、物語の本質が歪んでしまうなど、重商主義に走りすぎて魂を抜かれてしまうような可能性がある点がデメリットとされます。また、一般にメディアにおいて、広告と事実や情報は分けて伝えるものであるといった原則や、公正な広告が求められるといった倫理的側面において、こうした手法が批判されることもあります。

公正な広告のあり方

日本やアメリカの場合、公正な広告のあり方について、自らの信頼性を保つため、業界団体が独自に設定した上で、視聴者から不満があれば第三者機関に報告され審議するような仕組みになっていると言えるでしょう。一方、内部規定を設けないネットメディアにおいては、ニュースやインタビューとして記事になっているものも、実は広告だという場合があります。編集の独立性を保つためにも、広告なのか編集ページなのか、事実を扱う媒体であれば線を引く必要があるとして、〈PR〉といった注書きがされるべきだ言われています。まともな媒体であれば、広告だということを、ごく片隅にではありますが、明記しています。

一方、個人メディアだと、いわゆるステマ(ステルスマーケティング)が行われていてもそれが読者にとって自明でないことがあります。芸能人や人気ブロガーの中には、ブランドなどからお金をもらって、特定の商品をブログで取り上げたりしているケースがあります。ただし、彼らが個人のブログで何をしようとも、公共の電波を使う放送とは違って、説明責任を果たす必要もなく、透明性の義務もないので、読む側が賢くなるしかないでしょう。

また個人ブログ以外にも、いわゆるオウンドメディアという手法においては、情報を提供するメディアのように見せておいて、特定のサービスや商品を促進するために、近しい情報や関連性のあるテーマの情報を流し、流入してきたトラフィックを、宣伝に結びつけようというものもあります。例えば、バナナを流通させ販売する会社が、健康情報サイトを作って、健康に関する有益そうな様々な情報を提供しながら、その中にバナナの効能について取り上げた記事を織り交ぜ、場合によっては本社サイトの購入ページに誘導する(しない場合もある)といったものです。こうした情報メディアが中立的なものかそれとも広告なのか、というのを判断するには、運営会社を確認すれば良いのですが、普通の人は記事を読むだけでそこまで気をつけて見ないかもしれません。ということで、広告とコンテンツが混在するのは、なかなかトリッキーなものなのです。

広告費は削減傾向の日本、アメリカはネット配信のコンテンツ内に広告

日本のテレビ放送の場合、具体的にどういった制限があるのか私は知りませんが、あまりプロダクトプレイスメントが目につかないように感じます。一部のバラエティ番組でやっているインフォマーシャル的なものくらいでしょうか。それとも、もっとあるんでしょうか。そもそもブランド名や商品名があまり本編に登場しません。経緯として考えられるのは、日本のテレビ放送は広告収入がネットに抜かれていて、さらに日本の企業が年々、広告費を削減しているということがあるでしょう。というのも、プロダクトプレイスメントは、かなりお金がかかる広告費だからです。

これに対し、アメリカ、中国では大型スポンサーによる本編中の広告が非常に目に付きます。アメリカのNetflixで独自に制作配信している「フルハウス」の続編「Fuller House」でも、プロダクトプレイスメントの手法を用いた様々な広告が本編中登場しているようです。ぜひ、今度テレビや映画を見るときにブランド名や商品の登場を気にして視聴してみてください。

嫌気がさすかもしれませんし、その商品が欲しくなるのかも…!

参考: 火星情報局 Youku http://i.youku.com/i/UMzMxNjc4NTE0NA==/videos
写真: 火星情報局 スクリーンショット

免責: 火星情報局はYoukuが共同制作、独占配信のはず。Youtubeチャンネルは何万回も再生回数がありYoukuでの閲覧を促すウォーターマークが入っていたから公式っぽく見える。ただ実際はどうなのか私には判別不可能。なのでYoukuから見るのをお勧めします。
なおAmeba Owndの編集画面では動画のリンクでYoukuの最適化をしてくれなくてHTML埋め込みがエラーになってしまうので、あえなくYoutubeのリンクを載せています。

こちらはYoukuから本編が視聴できたので、ご飯食べるときに一人で観ました。

ストーリー

戦場カメラマンを目指しフォトジャーナリズムを専攻した男と、オードリヘップバーンに憧れ大女優を夢見る女。何年か前に結婚した二人(以降、夫と嫁)ですが現実はそう簡単にはいきません。今や夫は週刊誌「週刊ナイン」の冴えない記者に、嫁はオーディションに明け暮れエキストラや脇役といったチョイ役ばかりで他のキャストに見下されながらも気強く前向きに日々を過ごしています。

そんなある日、嫁があるオーディションでイケメン大物プロデューサ・ジェフに気に入られ、新作映画の主演女優に抜擢されます。ただし、出演契約には「恋愛禁止」の条件が。そこで嫁は自らが既婚者であることを隠し、大物新人女優として芸能界に躍り出ます。

ところが、ジェフの手がける新作映画に主演女優をとして出演すると自らを見込んでいたベテラン女優は嫁が抜擢されたことを快く思いません。なんとか嫁を名声から引きづり落そうとベテラン女優は企みます。ある日ベテラン女優は、スタジオで嫁が携帯の音声チャットで結婚記念日に関するやりとりをしているのを耳にし彼女が既婚者であることを疑い、さっそく週刊誌にタレコミをします。タレコミの電話を受けたの週刊ナインの社長。社長は、すぐさまさえない記者(実は夫)に、「あの新人女優の旦那を見つけて来い」と密着取材の命令を下します。

一方、世間に隠している二人の夫婦生活は、嫁が大スターになったことで一変。嫁は夫婦であることがばれないよう、毎日変装するよう夫に指示します。まるで自分が嫁の夫であるとは思えないような日々に夫は不満がたまります。そんな時、ベテラン女優から、「新人女優はジェフと親密な関係にある」と聞かされた記者(夫)は、嫁とジェフとの密会ディナーを目の当たりにし…。

一時たりとも家事をしない嫁、プロデューサにもなびかない

スターを目指す女性がプロデューサに見初められる、というありがちな展開ですがこの作品の嫁は既婚者ということもあり一切流されません。思えば、マライア・キャリー主演で大コケし最悪なブービー映画にあたえられるラズベリー賞を受賞した「グリッター」とか、日本ではよくプロデューサに体を許してしまう同人誌とか、プロデューサに見初められてなびくパターンってよくありますが、この映画は違います。どちらかというと夫婦の愛情を描いた物語です。

夫婦といっても人それぞれなんでしょうけど、この作品で嫁は下積みの頃から一切家事をするシーンがない。それどころか、夫に毎晩同じメニュー(鶏肉なんとかご飯)を買ってくるように命令。きっと他の物を食べたいだろう夫が、「今日は何食べる?」と嫁に聞くと「長年一緒に住んでいるのに、私の好みもわからんのかこのボケ、鶏肉ごはんに決まってるだろ、買ってこい」と怒られてしまいます。また、夫はハンバーガーなどのファーストフード、コーラのような炭酸飲料を嫁に禁止されています。自由もなければ立場もなくて、ちょっと哀れです。(あれ、身に覚えが…⁉)

突如大スターになったことで夫婦関係にも亀裂が走り、ケンカするけどやっぱり仲直りする、という流れが想像に易いと思うのですが、仲直りをすることで嫁がご飯をつくるようなことはありませんし、ファーストフードも解禁されません。ほかの中国ドラマなんかを見ていてもそうなのですが、男性が家事をするのがわりと一般的で、女のひとが強いなーという印象です。もしこの作品が日本映画だったら、タイトルに「鬼嫁」とつかない限り、このような比率での家庭での役割を示した描写はまずないだろうと思います。もちろん、こうした娯楽作品が女性向けに作られているのであって、実際の家庭でどうか、というところまではわかりませんが。

作品のもう一つのみどころは、夫役の俳優さんがけっこうカワ(・∀・)イイ!!ところです。身元を隠すために日々変装していろいろな格好で登場してくれます。また、大物プロデューサ・ジェフも若干パワハラですがイケメンですし、嫁がガン無視でなびかないものの、変に手を出してこなくて紳士なので、気をもまずに見ることが出来ます。

正直スクリーンで見たいとは思わないけれど、飛行機の中とかで見るにはちょうどいい軽さの作品です。

偶然テレビで放送されていたのを途中から見て、ディズニーやピクサーにしてはインテリアがあまりに中国風なのでもしかして中国アニメなのかな、と思って少し調べてみるとそうでした。キャラクターのふんわりしたコミカルな動きがカワ(・∀・)イイ!!し、仮装ダンスのシーンやCGで表現された自然や街並みの風景も美しく、度肝を抜かれました。

アニメ映画「小門神」の予告編&ストーリー

ストーリーは、天界と人間界とにまたがります。
神のありがたみを忘れた現代人の増加によって、天界は経済危機になり神々は失業寸前。物語の中心となる神様は、日本で言うところの仁王像みたいなもので、一対になっている太っちょと、痩せ型の二人組の門の神様。(以下、太っちょと痩せ型)

時代が変わったことを受けて、神々もイノベーション、新しいビジネスモデルが必要だと言われ、二人は天界で職業訓練に参加することになります。訓練では世俗化や変革を享受するよう指導されますが、痩せ型のほうは、気がすすみません。そこで痩せ型は、人間たちに神のありがたみを知らしめるため、封印されていた恐ろしいモンスター、年神様を目覚めさせてしまおうと考え、人間界に足を踏み入れます。

一方、人間界でのストーリーは、都会から実家に出戻った母子二人を中心にすすみます。二人は故郷で、おばあちゃんのおばあちゃんのそのまたおばあちゃん…の代から続くワンタンスープ屋を引き継ぎますが、隣に新規開店した悪徳ファーストフード店に苦しめられます。子ども(雨子ちゃん)は、友達もできず、独りぼっち。

そんなとき、封印を解こうと人間界にやってきた痩せ型と、それをやめさせようと後を追ってきた太っちょの門の神様がそれぞれ違うタイミングでワンタンスープ屋の少女、雨子ちゃんと出会います。というのも、このワンタンスープ屋の門には門の神様のポスター(お札みたいなもの)が貼ってあるからなんです。

人間にとっても神々とっても困難である「変革(改変)」をどう生きるか、というのがテーマの一つとして描かれています。神々は信心深くなくなってしまった現代っ子にどう信頼してもらうか悩み、ワンタンスープ屋の親子は、百年変わらない味に飽きたのか寄り付かなくなったお客を増やすために何を変えるべきか苦心します。

太っちょは、門の神様の役目を果たそうと懸命に生きる母子二人の店を守りますが、痩せ型が次々と封印を解き、平和だった人間界に災いを招いてしまいます。そしてついにモンスターが目を覚まし・・・。

正月を祝うあの魔法のアイテムが、世界を救う手助けに

たくさんの神さまが登場する民間信仰的なストーリーを盛り立ててくれるのが、中国で見かける様々なお守りやお祝いのアイテムです。例えば、痩せ型が雨子ちゃんを助けるときに渡すのが翡翠のブレスレット。よく、留学生が腕に着けているのを目にしますが、きっと魔よけの意味があるのかな、と思いました。さらに作品中のモンスターとの闘いでは、旧正月お馴染みの爆竹など、おめでたいグッズが様々に活躍します。変革の中でも伝統や風習を大事にしようね、というメッセージがこっそり(いや大っぴらに)込められていてディズニーには絶対に無い作りだなと感じました。最近は中国でも旧正月を祝う際の爆竹(うるさいし危ない)やランタン飛ばし(火事になるし高層ビル街で危ない)が時間帯や場所によって規制されてきていてます。

個人的に面白いと感じたポイント

観終わってからふと気づいたのですが、ストーリー全体を通して男女がくっつく、ということがありません。私は貧しい娘が白馬の王子さまに助けられる的な展開がどうしても苦手なので、カップル成立に終始しないストーリーに好感を覚えました。

また、中国の不思議な神仙についての図解本(中国語わからないから)を立ち読みするのが好きなので、土地神様とか、巨灵神とかいろいろな神様が登場するのも興味深かったです。作品に登場する巨灵神が、浜乙女のCMに出てくる「でいたらぼっち」にそっくりだったり、天界から人間界に移動するときに鳥居みたいなのをくぐるシーンがあったり、痩せ型が門神の像が多数設置されている家(?)を訪ねた時に、敷居をまたぐシーンがあったり…。「八百万の神」って日本固有のことだと勘違いしてましたが、そうじゃなさそうだなとこのアニメで気づかされました。

日本公開があるかどうかわかりませんが、嫌みなく楽しめるアニメ作品だと思います。

参考:Light Chaser Animation to Release Little Door Gods on January 1, 2016 http://www.zhuiguang.com/?p=1240&lang=en